会長ご挨拶


※総会に参加した感想を含めた挨拶を要約して掲載します。


加藤 基 Motoi Kato

ご挨拶申し上げます。

   これまで愛校心は人一倍強く、世界の大地で「温故知新」、「切磋琢磨」、「不屈不倒」の校歌を口ずさむと、自然とパワーがみなぎり、内戦や灼熱での厳しい海外勤務を乗り越えてきました。現在もこの精神の下、大学でウクライナからの留学生や日本人学生がともに学べる「国際共修授業」を担当しグローバルに活躍できる学生を応援しています。

  さて、今年の年次総会は、昨年よりはコロナ禍が収まってきたことを受けながら、「新しい企画」を盛り込むため、時にリアルで役員の会合を持ち、あるいはラインで常時コミュニケーションを取りつつ開催にこぎつけました。

 「新しい試み」とは、世代を超えた交流を目指すことです。

 総会では、例年行ってきたお一人の講師をお招きした講演でなく、20歳、60歳、90歳以上、という同窓生の皆さまをお祝いし、それぞれの皆さんから3分間スピーチをお話しいただくことで、ご経験や未来への抱負を語っていただければ、それもまた素晴らしい時間になるのではないか、いう思いがあります。また、私自身、高校時代は母校の硬式野球部で汗水流しボールを追いかけたクラブ活動の思い出が半世紀以上たっている今も大切なものとして残っていることもあり、今回は、懇親会のほうで、クラブ活動ごとの縦の繋がりでも交流を深めていただければ、と思っています。

総会・懇親会には、母校はじめ、一関、仙台から、お元気な同窓生代表の皆さんが駆け付けられました。昨年同様、猛暑の中、頭の下がる思いでした。会場には、昭和、平成時代はもちろん、令和時代、特に今年卒業した卒業生も多く参加し、これからの新たな時代を彷彿させる会合となりました。

今後は、旧交を温めることは勿論ですが、これら若い皆さんの夢や希望が叶うように、ここに同窓会ありと、心強いエールを送ることを大きな目標として掲げたいと思っています。

 

 


略歴

1965(昭和40年)岩手県立一関第一高等学校卒業(第64回)。高校在学中は、硬式野球部に所属(投手)。

 1969埼玉大学教養学部教養学科(国際関係論コース)卒業(教養学部1期生)。東京都庁を経て外務省入省。2年間のフランス留学後、カナダ、スイス、ベルギー等9ヵ国勤務参議院国際交流課長等を歴任。在ガボン共和国大使をはじめとして、コンゴ共和国赤道ギニア共和国サントメ・プリンシペ民主共和国の大使などを勤め帰国後、退官。埼玉大学よりフェローの称号を授与される。埼玉大学客員教授を経て現在は埼玉大学顧問202011 瑞宝中綬章受章。